読売新聞が指針を提案

 感染症対策をどうするのか。中国に比べて半ば強制力を持って封じ込めができないとされる日本で、ではどのようにして感染症対策を行うのか。あるべき方向を示すべきですが、大新聞社が朝刊に掲載しました。

 強制力はないから提案だと思いますが、あるべき方向を示して、多くが納得していれば成果が得られるはずです。合理的な納得性の高い提案、それが求められています。ぜろコロナなどとお題目的な提案であってはならない。実現可能な目指すべき方向を大々的に指し示すことが求められます。

新聞社に期待

 毎日では、しつこいでしょうか。それでも、提案した以上は、期間を区切り達成度合いを検証して、報道していくことが求められます。一度だけではなく、何回も同じことを言う。繰り返し言う。

感染症は隔離措置

 兵庫県明石市内には、つぶれて3年経過した大規模スーパーの建物がありましたが、広いし、トイレもあるし、ちょっとした改造で優に千人以上を収容できる医療施設にすることができます。

 遊休施設が活用できる、すなわち一石二鳥。

医療人材の再構築

 感染症対応に不慣れな医療係者もいるといわれています。一方、規制により医療業務に従事できないという立場であっても、例えば、家庭内においては誰かが感染すれば看護にあたらなくてなならないし、よって、生活援護やある程度の範囲の医療行為は許されなければならないといえます。やむを得ず従事したこれらの人はだんだん経験が蓄積されて、感染症対応に長けてきます。これだけの数の要支援者がでたときに医療資格者だけでは到底間に合いません。

 注射とか投薬とかは自分でできる、周りの人もできるという規制緩和は必要ではないでしょうか。看護職、緊急時など場合によっては医師業務も学校卒業に限定しないものが求められます。言い過ぎてはいけませんが、感染症に全く経験のない素人同然の医師、医療関係者もいるのではないでしょうか。反論に対して「では、医師の方は防御に長けているから感染しないのですね」と言われたらどうしますか。知識・経験があっても無力な場合もあり得ます。逆に、医療資格がなくとも「感染症対策」に長けている人もいると推察されます。活用できないか、提案が待たれます。

誰もが未経験

 最近、地下鉄サリン事件のときに病院ではなすすべもなかったと報道されました。そのとき、信州大学からもたらされた情報「これはサリンではないか」と松本サリン事件に対応した医師からの連絡が、多くの人を救ったと報道されていましたが、「知らせる」ことの重要性が改めて指摘されました。

全世界の課題

 新聞は、世界各国の取り組みを逐一ウオッチして、「これは」という情報を日本に伝え、サジェッションを受けた関係者が対応に取り入れるというのはどうでしょうか。みんな手探り状態、情報を求めています。それを提供するのが新聞社、そして、そのような姿勢を示したのが読売新聞社。

   その後の姿勢報道

フォローがない 令和3年4月29日

 随分と期待しましたが、その後読売新聞では関連記事がありません。あったのかもわかりませんが、気が付きませんでした。どうして提言後サッパリなのでしょうか。残念です。

緊急事態宣言発令 4月28日から

 読売新聞では「わいせつ教師」について繰り返し囲み記事が掲載されています。そのとおりで、結構なのですが、では、なぜその取材力を活かして感染症関連記事が掲載されないのでしょうか。

 ワクチン確保に全力を、とある

と、紙面で歌いましたが、その後何も記事がありません。アメリカでは既に2億回の摂取が実施されたという。なぜ日本ではこのように進まないのでしょうか。国民として知りたい事項ですが、掲載がありません。

 そもそも、日本は医療大国と信じていましたが、ワクチンも自前では製造できない国だ、と分かりました。医療水準は、他国に比べて遅れている、それが日本なのですね。残念です。今まで気づきませんでした。中国では、製造はもちろん、アフリカ諸国に支援できる水準という。インドでも製造ができる。日本って何なのですか。また、新聞で詳しく報道されないのは、どうしてでしょうか。

 このように後進的で、供給できていないという医療行政について、新聞社は何故指摘しないのでしょうか。あらためて見てみますと、医療を提供する医師に対して、日本では、極めて厚遇を与えています。極めて高い尊敬、年収。結婚相手に医師、或いは、夫が医師ということになれば、女性は万々歳。もてすぎるくらい。やや嫉妬ですが。

 それもこれも、立派な医療技術があるから、ではないのでしょうか。ところが、現実は、医療先進国ではなかったわけです。近所にたくさんある診療所がこのウイルスに対して何もできない、という。偉そうにすることについてもう許せない、のでは。そういう意見が出ると思えます。

 なお、私は尊敬していますが。

 医師に、医療行為を独占させることは必要でしょうか。注射を歯科医師にさせない、その理由は何でしょうか。注射なんか、だれでもできるはずです。広く国民に開放すべきと思料されますが、いかがでしょうか。業務を独占するなんて、その医療水準からして、厚かましいのではないでしょうか。というような意見が心配です。新聞では深く取材をお願いします。

 日本でワクチンが製造されない理由、そして開業している医師が感染症に対応できない能力不足の理由について、深堀りして報道して下さい。お願いします。

国民の行動に触れていない

 読売新聞の提言は不十分と思料します。あたかも医療ですべてのような書きぶりです。本質は、感染症ですから、人が人に感染させるところにもっと記事を書き入れるべきではないでしょうか。

 国の方針も、このゴールデンウイークの国民の行動に触れています。新聞では、国民の行動の規範となるような記事をどんどん掲載すべきではないでしょうか。

 たまたま雨が降っていて、しかも、この期間中晴天には恵まれないという国民の行動を制限するもっともふさわしい天候になっています。まさに神風。国民はじっと家にいて、誰とも接触することがないようにしてもらいたいところです。

 テレビはどうか

 政府は思い切って予算を使ってもらいたいと思います。一日中家にいてテレビを見ていたいとおもえるような番組、これを放映してもらいたいです。昨日今日と、どのチャンネルをみても和歌山のドンファン、これでは、外に出て行ってしまう、はず。雨でなければですが。各テレビ局は、「テレビが見たい」と思えるような番組を作る、それが、「外に出歩かないで」という政府の方針に貢献する、局の実力を示してコロナ対策に寄与する絶好の機会ではありませんか。競い合ってください。

 何年も続くという報道

 ワクチンがきたらそれで収束でしょうか。もうすでに2年目。これから先何年も続く、というような視点で記事ができているのでしょうか。或いは、もっともっと強力なウイルスに変身して、サーズのような致死率になるという報道がありません。楽観的でよいのですか。備えはどうするのですか。

 このたびの新聞社が発表した方針で、国民の意識を縛ってしまっていいのでしょうか。また、既に報道したからこれで終わりとでも思ってはいないでしょうね。

 引き続きオピニオンリーダー、新聞界の主として影響力を行使されることを希望しています。

ワクチン重要な情報(転載)

 どうしてこのように接種が遅れているのか、疑問だらけの現状に次の掲示が貢献していますので、転載しました。

令和3年5月1日

ようやく日本でも接種が始まったとはいえ、いつ自分に順番が回ってくるのかもわからない新型コロナワクチン。100人あたりの接種回数の国際比較を見ると、イスラエルがすでに約120回に達しているのを筆頭に、アメリカ約69回、イギリス約68回。ドイツやスペインなど欧州諸国でも30回前後だが、日本はたった2.3回でG7の中で最低となっている(4月28日現在、NHKウェブサイトより)。

 接種率の高い海外では、急速に感染発症者数が減少している国もある。マスクを外してカフェで談笑する市民の映像は、緊急事態宣言に縛られて行き場を失った日本人には目の毒だ。

 なぜこうも国によって状況が異なるのか。そもそも期待されていた「国産ワクチン」はどうなっているのか。日本ウイルス学会理事長で、大阪大学感染症総合教育研究拠点の松浦善治特任教授に、いまさら人に聞けない「新型コロナの国産ワクチンに関する11の疑問」を解説してもらった。

 文春オンライン 日本の新型コロナワクチンの接種率は、他国に比べて何故こんなに低いのか? 

◆◆◆

どうして、これほど日本の接種は進まないのか?

【Q1】海外ではワクチン接種率が上昇し、成果も上がっているのに、日本ではようやく高齢者の接種が始まったばかりです。どうしてこのような状況になってしまったのですか。

【A1】ワクチンを作れる国はまず自国民の接種を優先するので、他国への供給は後回しになります。もし日本が自前のワクチンを持っていたとしても、同じことをしたはずです。つまり、ワクチンは「安全保障の切り札」なのです。

 海外の多くの国は、今回のような緊急時には通常時とは違って、新しい薬剤の承認を迅速に進められる仕組みを整えています。日本は「安全性を優先する」という理由で、国内で使う薬剤の承認には慎重で、どうしても時間がかかります。安全性を追求することは悪いことではないけれど、結果として最前線で働く医療者や重症化リスクの高い高齢者も、なかなかワクチンを打つことができずに待たされる、という結果を招いているのです。

ファイザーのワクチンがいち早く大量生産できた理由とは?

【Q2】日本でも、これまで様々なワクチンが開発されてきました。従来のインフルエンザのワクチンなどと同じように、新型コロナウイルスのワクチンも速やかに作れないのでしょうか。

【A2】新型コロナウイルスに向けて開発されているワクチンには、全く新しいタイプと、従来からあるタイプがあります。

 そもそもワクチンとは、病原体の毒性を弱めたり、無毒化したもの、あるいはその一部を体内に接種して免疫システムに記憶をさせておき、次にその病原体が体内に侵入してきた時に、免疫システムに「あいつだ!」と判らせるために打つもの。外敵の正体がわかれば免疫システムが作動して排除してくれます。

 そこで従来型のワクチンには、病原体そのものを弱毒化させた「生ワクチン」、病原体の感染性を無くした「不活化ワクチン」、病原体の感染に重要なタンパクの一部を接種する「タンパクワクチン」などがあります。このようなワクチンはこれまで日本でも多く開発されており、通常は10年以上の開発期間を要します。

 これに対して、日本でも接種が始まったファイザー社のワクチンは「mRNAワクチン」とよばれるもので、これは病原体そのものは使いません。対象となるウイルスの遺伝子(設計図)を体内に入れることで、「こんなヤツが来たら攻撃しろ!」と命令する、新しいタイプのワクチンです。この設計図は遺伝子の配列さえわかれば簡単に作れて、すぐに生産に入ることが可能です。

「日本製」が出来た頃には、日本人は他国製を接種済み?

【Q3】では、国産ワクチンの開発はどんな状況なのでしょう。日本はmRNAワクチンを作れないのですか。

【A3】今回ファイザーが開発したmRNAワクチンは、じつは以前から、日本でも開発に向けた研究が行われていました。しかし、研究費が継続されず、研究そのものが立ち消えになってしまったため、たとえ試作品は作れても、スピーディーに治験(薬やワクチンの有効性や安全性を検証する試験)をして、大量生産する体制が整備されていませんでした。

 とはいえ、そんな中でも日本のいくつかの企業がワクチンの製品化に向けて取り組んでいることはご存じのとおりです。

 ファイザーなどと同じmRNAワクチンの開発に取り組んでいるのが、第一三共と東大医科学研究所。また、遺伝子創薬企業アンジェスのDNAワクチンは、mRNAワクチン同様、ウイルスの表面にある「スパイクタンパク質」という突起物(受容体)の遺伝子を増殖させたもので、これを打つことで体内にそのウイルスのスパイクタンパクを作り出して抗体にするという、やはり従来にはなかった新しいタイプのワクチンです。また、KMバイオロジクス(旧化学及血清療法研究所)の不活化ワクチン、塩野義製薬のタンパクワクチンなど、従来型のワクチンの開発も進められています。

 ただ、それらのワクチンが製品化される頃にはファイザーやモデルナの既存ワクチンを多くの国民が接種し終えていることでしょう。せっかく出来上っても、ウイルスの流行期に間に合わないかも知れません。

 また、mRNAワクチンが「95%」という極めて高い有効性を示しているのに、あえて新しいワクチンの治験に参加する人がどの程度いるのか、という問題もあります。すでに有効なワクチンがあるのに、治験に参加することで副反応が出る危険性もゼロではないのに、です。

 このように、最初の出遅れが大きく影響を及ぼしてしまった日本のワクチン開発ですが、今後新しいパンデミックが出現したときには、海外のメーカーに依存しないために、ここでワクチン開発の実績を残し、その技術を継続して持ち続けることが重要です。

なぜ、ここまでワクチン開発のスピードに差が出るのか?

【Q4】日本と海外で、ここまでワクチン開発のスピードに差が出たのは、技術的な問題以外にも理由があったのでしょうか。

【A4】一番大きいのは、「感染症に対する危機感の違い」です。多くの国々では、感染症対策を「国防」という視点で捉えています。いい例がアメリカで、2001年の同時多発テロ以降、生物兵器に対する警戒感を強めており、ウイルス対策もその延長線上に置いています。事実、今回新型コロナ用ワクチンを開発したモデルナは、アメリカ国防省から多額の支援を受けています。イスラエルがワクチン接種率で群を抜いていることも話題になっていますが、ここも常に戦時下のような状態にあったため、バイオテロから国を守る、という意識の高さが積極的な取り組みの根底にあるといえるでしょう。

 一方、台湾や韓国は、SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)で痛い目に遭っているので、感染症対策に本腰を入れていました。ところが日本は過去にそうした経験を持たないため、感染症対策を重視することなく来てしまいました。

国内の「ワクチン叩き」の影響も

【Q5】日本はなぜ国産ワクチンの開発に消極的なのですか。

【A5】日本も、かつては積極的にワクチン開発に取り組んでいました。いま世界で使われている水痘と帯状疱疹のワクチンは日本で開発されたものです。

 ところが、1970年代から始まった種痘、インフルエンザ、ポリオ、百日咳、日本脳炎、腸パラチフスなどのワクチンによるとされる健康被害の責任を問う争いで国側は相次いで敗訴。また、当時のメディアがこぞって「ワクチン叩き」を展開したことから、大手の製薬企業もワクチン開発から撤退を余儀なくされたのです。

 ワクチンの有効性を科学的なエビデンスに基づいて国民に正確に周知することが非常に重要です。それには行政と研究者はもとより、責任あるメディアの報道が不可欠です。

日本のワクチン開発の実力は?

【Q6】日本のワクチン開発技術は世界の中でどのあたりに位置しているのでしょう。

【A6】技術力は決して劣ってはいません。ただ、マンパワーとインフラの面で圧倒的な遅れを取っています。研究費がなければ研究者は育ちません。そのため優秀な人材は海外に引き抜かれたり、国内に残った貴重な研究者も、少ない予算を切り詰めて研究するしかないのです。

 研究施設にしても同様で、日本にはBSL4(バイオセーフティーレベル4=ウイルスや細菌などの微生物を安全に取り扱うことのできる最高水準の施設)は国立感染症研究所と今年の夏に竣工予定の長崎大学の2カ所しかありません。新型コロナが落ち着いたとしても、いつエボラやラッサなどの危険なウイルスが入って来るかも分からない中で、その体制はあまりにも脆弱過ぎるといえるでしょう。

mRNAワクチンの効果をどう評価するか?

【Q7】mRNAワクチンの効果について、当初は疑いの目もありました。どのようにご覧になっていますか。

【A7】じつは私も最初は半信半疑でした。でも、これだけの効果を見せつけられると、「早く打ちたい!」と心待ちにするようになりました。

 今回のコロナ禍で私たち人類が得た最も大きな収穫は、mRNAワクチンの有効性が証明されたことです。じつは20年も前から、mRNAを治療薬に使う動きがあり、2009年の新型インフルエンザ流行時には、アメリカでmRNAワクチンの試作もされていました。それが今回初めて多くの人に投与され、圧倒的な有効性を示すことができたのです。

 mRNAワクチンは製造にあたって、従来のワクチンのようにウイルスを増やして、不活化して、何年もかけて有効性と安全性を評価する手間がかかりません。今回mRNAワクチンの優位性が示されたことで、ワクチン開発の仕組みがガラッと変わるはずです。これは人類にとって非常に大きな出来事です。

ウイルスが変異しても、ワクチンの効果は持続するのか?

【Q8】すでに接種が始まったワクチンの効果の持続性や変異株への有効性、副反応の危険性はどうなのでしょう。

【A8】ファイザー社のワクチンは接種回数が2回とされ、同社のアルバート・ブーラCEOが「3回目の追加接種が必要になる可能性がある」と発言したとの報道もありました。しかし、データでは1回の接種でプラセボ群との明らかな差が出ており、また接種から6カ月が過ぎても中和抗体価が下がっていない、つまりワクチンの有効性は落ちていないようです。

 しかも、ファイザーやモデルナのmRNAワクチンやアストラゼネカのウイルスベクターワクチンは、変異株に対しても中和効果はわずかに落ちるものの、それは全く問題ないレベルです。mRNAワクチンについて言えば、90%の確率で感染を防ぎ、もし感染したとしても病気を発症させることはなく、さらに重症化を防ぐ作用も持っています。つまり、ウイルス感染を3段階にわたってブロックしているので、それを逃れた変異株が体内で増殖することは考えにくい。そもそもmRNAワクチンはウイルスが変異しても変異に合わせた調整が可能なので、その点でも有利と言えます。

 副反応については長期的な観察が必要になりますが、現状を見る限り深刻な問題は出ていないようです。もちろん、ワクチンに抵抗感を持つ人には「打たない権利」があるので、それは尊重されるべきでしょう。ただ、国民の7割が免疫を持てば集団免疫が成立するとされているので、これも大きな問題にはならないと考えます。

中国製ワクチンの実力は?

【Q9】中国もワクチン外交に積極的です。その実力をどう見ていますか。

【A9】中国製のワクチンについては、十分なデータが公開されていないので何とも言えない状況です。不活化ワクチンとアデノウイルスの遺伝子組み換えワクチンを作っているようですが、彼らにもmRNAワクチンを作る技術力はあるはずです。

 一つ言えることは、データに透明性のないワクチンには中々手を出しづらい、ということ。同じ使うなら、それぞれの開発企業がデータを公開し合い、競争して品質を高めていく中で開発されたワクチンを――、というのが本音なのではないでしょうか。

なぜ接種率が高いのに感染者数が下がらない国がある?

【Q10】インドではアストラゼネカ社のワクチンを接種しているのに効果が出ていないようです。他にもワクチン接種率が高いのに感染者数が思うように下がっていない国もあるようですが、どんな理由が考えられますか。

【A10】インドでは自国で生産したアストラゼネカ社のワクチンと、国産ワクチン「コバクシン」を接種しているようですが、9割はアストラゼネカのワクチンを接種しているとの報道がありました。インドでは既に1億人以上がワクチンを接種していますが、人口当たりの接種率は決して高くなく、1日当たり感染者が30万人を超えるという厳しい状況にあるようです。このようなインドの状況をもって、ワクチンを接種しても感染を制御できないと判断するのは無理があると思います。

 ワクチンは、感染を防ぐ、感染しても病気の発症を防ぐ、あるいは発症しても重症化を防ぐ、の3つのステップで効果を発揮します。したがって、ワクチンを接種してもウイルスに感染し、ウイルスを体内で増やしながら発症していない人も沢山いるわけですから、三密を避けるなど、行動変容が重要です。

「甘い考えのツケが回ってきた状況」

【Q11】今回の“コロナ禍”で日本人が学んだことは何でしょうか。

【A11】すでに触れた通り、ワクチンの研究基盤の脆弱性により、新型コロナウイルスのワクチン開発が遅々として進まなかったことは事実です。だからといって、急に巨額のお金を出しさえすればワクチンが簡単に作れるというものでもありません。時間をかけた基礎研究で積み重ねたデータと技術、そしてインフラが、いざという時に威力を発揮するのです。

 日本はこれまで「“いざという時”は来ないもの」、と甘く考えてきました。いまはまさに、そのツケが回ってきた状況。国策として広い分野の基礎研究者を手厚く育成し、有事に備えた研究施設を整備し、つねにメンテナンスをしておく……。そうした「備え」の重要性を、身をもって体験しているのです。この反省を元に、今回は外国製のワクチンに助けてもらうとしても、次のパンデミックに向けた強固な備えを整備するために、いまこそ意識を変えて取りかかるべきでしょう。

(長田 昭二/Webオリジナル(特集班))

新聞社は問題個所の報道を

 誠に残念な状態は、偏向した報道のマスコミに責任がある、とも指摘されています。どうして世論を「あるべき姿」に到達するようなことが報道されないのでしょうか。文春バズーカ砲には、もっと切り込んだ「責任の所在追及」が待たれるところ、という意見もあるようです。

 次のパンデミックでは失敗しないぞ、と。

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