急性毒性 ばく露限界濃度は

作業環境測定

単位作業場

 作業場の壁や生産工程ごとに区分されるものでもありません。有害物の分布状況にそって、作業者の行動範囲等に基いて設定される作業環境測定のための区域をp言います。

A測定

単位作業場について、気中有害物質濃度の平均的な状態を把握します。単位作業場を等間隔に区切って5点以上測定を行います。

B測定(CB)

単位作業場内でも局所的に高濃度の箇所がある場合、或いは、原料投入時などのように短時間い多量の有害物がある場合(間欠作業)などのときは、現場の状況はA測定には反映されていません。

 A測定を補完するためにB測定があります。サンプリング時間は10分間です。

幾何平均値(M)

あらゆる場所を測定したとしたときに、気中有害物質の濃度を代表する数値として用います。測定値として最も頻繁に現れる数値ですが、実際にはA測定は5点測定ですから、計算によりここから求めます。

幾何標準偏差(σ)

 気中有害物質の濃度の「ばらつき」を表します。単位作業場のあらゆる場所で測定したときに、幾何平均値の上下34%の範囲で、①高濃度側では幾何平均値の何倍か、②低濃度側では、幾何平均のなん分の一か、を示す数値です。σ

 実際には、A測定の結果から計算で求めます。

評価値

 ①管理水準と ②A測定値(単位作業場における有害物濃度の分布を推定:評価値という)とを比較します。

第1評価値(第1管理水準)102

 定義は、単位作業場内の5%がこの濃度を超えている。①管理水準との比較では、この値が管理濃度より低い場合は、管理濃度以上の区域は5%未満となる

logEA1=logM1+1.645√(log2σ1+0.084)

第2評価値(第2管理水準)

 定義:単位作業場内の算術平均濃度 

iogEA2=logM2+1.151(log2σ1+0.084)

管理濃度との比較

 第1管理区分  管理濃度>第1評価値  管理濃度>B測定

 第2管理区分  第2評価値<管理濃度<第1評価値  B測定値<1.5管理濃度

 第3管理区分  管理濃度<第2評価値  管理濃度<1.5第2管理濃度<B測定値

測定結果の評価

 濃度が定量下限値に満たない場合(定量下限の値を測定値とみなす)

 測定値が管理濃度の1/10に満たない場合(管理濃度の1/10を測定値とみなす)

 有機溶剤混合物(測定点ごとに換算値) 

 換算値=(種類ごとの測定値)/(種類ごとの管理濃度)

 

 

影響の量依存性評価

 どういう量で影響が出るのか。ベンジルアルコールにおいてSDSでは急性毒性の指摘がありますが、「では、どういう量で急性中毒になる」のでしょうか。SDSではラットなどの小動物でのLD50 が載っていますが、どういうように考えればよいのでしょうか。

 NOAEL(無有害性影響量)から、EDLC(指定無影響量)、TDI(耐容一日摂取量)等を推定する、とあります。

 ヒトに対するEDLC(指定無影響量)と推定ばく露量(EHE)との比例でリスクは判断され、どの程度であればリスクが受け入れられるかを知りたいところです。

 と、ここで解説本の記載は終了しています。「なんや、これ」そうです、なんやこれなのでして、何の役にも立たない。ヒトはどれくらいの量で急性中毒になるのか、それを知りたいというのに、NOAELとかめんどくさいことを述べて、混乱させてそれで終わり、とは。

 LD50と関係するのかどうか、LD50はどこにどうやって使うのか、知りたいところですし、「業務を命令するに当たって、しりたいところです」

 例えば酸素欠乏の危険な場所での作業を指示してよいのかどうかは、作業開始前の作業主任者による作業環境測定に基づくもので決められ、法令はそれを指導しています。

 有害物の気中濃度については、許容濃度が示されていますが、例えばベンジルアルコールでは25㎎/㎥で、産業衛生学会が出している許容濃度の勧告では、この値を常に上回らないと指示しています。これを目安にするべきであって、では、吹き付け塗装などの場合はどうするのか、ですが、タイベックス着用、陽圧で常にシールドされた送気マスク使用など経皮ばく露、経気道ばく露などを防ぐ保護具着用で、高濃度環境下での作業が認められると思料します。

 ばく露のおそれがあるのは、装置の故障の場合、作業服の着脱時など、です。

ppmと㎎/㎥との関係

25℃ 1気圧 分子量Mg/モルのときに、

V(ppm)=22.4(ℓ/モル)×W(g)/M(g/モル)

W(㎎/㎥)=V(ppm)×M(g/モル)/22.4(ℓ/モル)

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